愚痴と夢と妄想を書き散らかす。

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(約3000文字)

昨日久々に友人の精神科医Gに電話をしてグチをこぼした。聞いてもらってだいぶすっきりしたので、ブログに書くモチベーションは下がっているのだけど、でも書く笑笑。

 

まぁ私の愚痴と言ったら、大体お決まりだよね。仕事の事。

 

80代の男性患者Sさん。もともとはお元気だったんだけど、次第に嚥下機能が悪くなり、今年に入ってから誤嚥性肺炎を繰り返している。逆流性食道炎も併発して吐血もした際に他の総合病院に検査も兼ねて入院治療してもらって、最近うちの病院に帰ってきた。

Sさんが再入院してきた際に入院先の病院から頂いた診療情報提供書に、嚥下機能の低下した患者さんの食事の仕方について、完全側臥位による食事を勧める内容があり、やり方の説明書も添付してくださっていた。これまでうちの病院では、Sさんには座位で食事をしてもらっていた。病院食では、嚥下機能の程度に応じて、普通食、キザミ、軟菜、ミキサー、ゼリー食などの種類があるのだけど、Sさんは今、1番嚥下機能の低い人が食べるゼリー食ですら、一回でも食べると誤嚥してしまうという状態だ。ところが、入院先の病院では、粥ミキサー食を食べることができていたとのこと。完全側臥位すごいな。高齢者が増え、それに伴い嚥下機能の低下した患者さんが増えてきたことで、なるべく誤嚥しないで食べるための新しい方法が出てきた事は喜ばしいことだ。今まではそういう患者さんには、胃瘻(いろう)を作るのが定番だった。でも胃瘻を作られてしまった患者さんは、口から食事を味わうという楽しみを奪われてしまうのだ。本当は胃瘻を作っても、口からものを食べてはいけないというわけでは無いのだけど、一応経口じゃなくても体に栄養が入る以上は、ほとんどの医者は誤嚥のリスクを伴うような経口摂取は許してくれない。なので、完全側臥位は、どの程度誤嚥を防ぐかわからないけど、新たな選択肢として歓迎すべきものだと思った。

 

と•こ•ろ•が•だ‼︎

 

看護側の反対にあう。

完全側臥位は、うちの病院では難しい。内科の病院では嚥下専門の看護師もいるけど、うちでは経験のあるものがいない。角度を保つのが難しい。あーだこーだ…

 

まぁ実際に介助するのは私じゃなくて看護師なので、彼らの苦労には私には及ばないところはあるけど、でも、いうほど難しいか?実際動画でやってるところを見てみたけど、私にはそこまで難しいとは思えない。

看護師全員がそういう考えなのではないと思う。看護師内に上下関係があるから、上が保守的だとどうしてもそうなるよね。看護に関わらず、全体の空気がそうなんだろう。

ここの病院の悪いところは、昔からのやり方を頑なに変えず思考停止してるところだ。できないと決めつけるんじゃなくて、まずやってみようよ。それでできなかったら、「やっぱりできなかったね」でいいからさ。

 

ここの医者に限らず多くの医者が、経口で誤嚥を繰り返してしまうような患者さんには、点滴をつなげるだけにしてしまう。その方が誤嚥の可能性は少ないという理由でね。でも、実はこういう患者さんは食事をしなくても、自分の唾液でどのみち誤嚥してしまうんだよ。点滴だけになると、栄養なんてほとんど得られないから、どんどん衰弱していく。何より、ベッド上で何もやることのない患者さんにとって唯一の楽しみともいえる食事が奪われてしまうと、患者さんから目の輝きが失われる。

 

もちろん、死期が近く「食べたい」という気持ちもなくなっている方なら、経口にする必要はないだろう。でも、Sさんは「食べたい」人なんだよ。

 

結局、Sさんは看護が座位で慎重にゼリー食を介助したにもかかわらず、すぐ誤嚥して、意識レベルが下がり、ショックバイタルとなり、以前入院依頼をした病院に入院することになった。見送る直前、意識が戻った彼は、私に向かって笑顔で「ゼリーおいしかった」と言った。

 

私は、そこの病院の医師あての情報提供書に、Sさんの精神症状はほぼ安定しており、うちの病院では完全側臥位をしないため、容体が安定したらそれをしてくれる病院に転院先を決めて頂きたい旨依頼した。

 

それでもSさんがもし、うちの病院に再入院するなら、今度は私が勤務している日だけでも、私が完全側臥位で介助する。彼らは、誰かが挑戦してできるとわかったら自分たちもやるだろうからね。リスクをとることを嫌う人多いけどさ、「リスクを取らないリスク」もあるんだよ…

 

もひとつ、ちょっと嬉しいこと言わせて!

最近毎日私のてげてげ動画とピアノ動画を訪問して感想を言ってくださる方がおられるんだけど、すごく嬉しいことを言ってくださったのね。すみません、そっと載せちゃいます。

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他の精神科医youtubeチャンネルよりも、わかりやすく話しているということについては、一応うつ状態でしんどい視聴者さんも想定しているので、楽に聴けるものを、とは思っている。「報酬系は…側坐核が…前頭前野に…」みたいなのは、それはそれで睡眠を誘って良いのかもしれないけどね。

 

そういや最近またワットさんがバズってたの拝読したんだけど、「いや、アナタよりアタマいいハテナーなんておるんか⁉︎」と思いながら読んだの、私だけじゃないはず。

わが観測範囲の「はてなー」さんでいちばん頭のいい人 - 💙💛しいたげられたしいたけ

ちなみにここであがっている医師は私ではないと思うけどね。

 

 

ワットさんのおっしゃる頭がいい人とは、このような人のことらしい。

難解な専門用語を一切排除して、普通に伝わる範囲の言葉のみを使っている。

難しい概念を、誰にでもわかるように話せる人は頭がいいなと私も思う。でも私の場合は、そもそも難しい題材について話してないからなぁ。仕事離れてプライベートな時間まで難しいことなんて考えたくも書きたくもないからね。

 

ワットさんの「頭がいい人」で私が思いついたのは、この人。

【残酷な真実】監獄の誕生|フーコー 仕事や勉強がストレス過ぎるあなたへ - YouTube

このアバタローさんのチャンネル、数ある本要約系の中でも、扱っている本がかなり難解なのにもかかわらず、まとめ方がものすごくうまい。わかりやすく、すんなり頭に入ってくる。ただ要約するだけでなく、このアバタローさんの個性とか価値観みたいなものもうっすら感じられるのがまたよい。

このアバタローさんが、読書系サロンを募集していたので、普段オンラインサロンには興味がなかったけど応募してみた。メンバーに入れるかどうか、抽選結果が8月にある。

これに応募したのは、他人に刺激されることでもう少しちゃんと読書習慣を確立できないかなぁと思って。

最近私は、ビブリオセラピー(読書療法)というものに興味があるのである。

 

だいぶ先の話になるんだけど、いつか森?自然の多い場所に、ぽーぺにゃんカフェを作る。その一部屋には、図書館みたいにたくさん本おきたいんだ。そんで訪ねてきた迷える旅人とお茶を飲みたくさん話をして、薬を処方するかわりに、本を処方する。お代は、金でも、労働(お手伝い)でもいいし、なにかお勧めの本を持ってきて置いていってくれてもいい。本を持ってきてくれたり寄付してくれる方には、その本のどこがどんなふうによかったか話して欲しいな。そしたら、その本の推薦文、書店のポップみたいなものを貼り付けるから。そんときは誰かかわいいポップ書いてくれる人募集しよ!

 

ちなみに友人マルオは元出版業、今は書店経営をしているので、その時まだ友達をしていたら、書店経営者目線でアドバイスもらいたいなぁ。

 

…と、夢と妄想が広がって止まらない今日この頃である。

 

今週の動画



ではまた。

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家でしか着ない2軍Tシャツ

 

 

 

 

コミュニケーションと余白

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今日は休みだけど、いろいろやりたいこと、やらなあかんなーと思うことはたくさんある。でも、ただいまドクターストップならぬモフニャーストップがかかっており、身動きできず。とりあえずスマホいっこでできる用事をサクサク済ませたついでにブログでも書こうと思うのである。モフニャーストップ中だと片手しか使えなかったりする。こういうときは音声入力が便利だね。

 

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モフニャーストップの一例(冬)

 

にゃー将軍さんが次のような記事を出しておられた。ブコメをしようと思ったが収めきれないため、無断言及失礼します。

チャプちゃんの脳が凡人であることが発覚してしまう - 恥ずかしながら おかわりを

こちらの記事は、下記の記事の続きとなる。

チャプちゃんの脳がすごいことが証明されてしまう - 恥ずかしながら おかわりを

 

にゃー将軍さんに限らず、小さなお子さんを持つ親というものは、お子さんのことになると一喜一憂してしまうものらしい。子供を持ったことがない私が語るべきものではないと思うんだけど、「大丈夫だよぅ」と伝えたい。

 

ある女医さんのお子さんは、医者の跡継ぎと言う重圧のもと、小さい頃から詰め込み教育を受けていたけど、最近不登校になってしまった。母親の女医さんも精神的に追い詰められている。

 

本来子供を持つという事は、嬉しいことだと思うんだけど、子供を立派な大人にしなければいけないというプレッシャーはしんどいだろうなぁ、と猫しか育てないお気楽な私は思う。

 

日本も含めアジア圏の教育には、高学歴を目指した苛烈な競争がある。18歳から20代くらいで早くも勝ち組とか負け組とか言い出す。でも人生ってもっともっと長いよね。そしてその長い人生では、有名一流企業でパワハラにあってメンタルを病んだり、誰もが羨む人と結婚したと思っていたのにダンナがDVだったりと、一見勝ち組のルートにも落とし穴がどっかんどっかん開いている。

 

学歴の高い学校に入れようと子供が小さな頃からやたらと詰め込む親が多いけど、たとえそれで高学歴やいい会社と言われるところに行っても、挫折する人はたくさんいる。

 

おそらく小さい頃からわき目も振らず疑問を持つことも許されず競走馬のように走らされ続けた人達は、「期待に応える」ことこそを自分の存在価値としてしまうから、理不尽なパワハラにも過剰労働にも体と心を壊すまで、応え続けてしまうんじゃないかな。

 

寿命は伸びて人生は長くなったし、終身雇用も崩れた不安定な時代では、子供のためにと過剰な受験勉強をさせるのも時代遅れだなと思う。

 

代わりに私が大事だと思っている事は、

•コミュニケーション

•余白

この2点だ。

 

とにかくどんなことでも対話をする。バカにしない。否定しない。決めつけない。

「余白」というのは、余裕だったり、待つことだったり。やたらと情報を詰め込んだりせず、子供の持つ「疑問」「不思議」を大切にして、先回りしない。子供が沈黙したら、再び話し始めるのをゆっくり待つ。子供がぼーっとする時間も大切。

 

普段からコミュニケーションが十分に取れていれば、子供のいじめや自殺を未然に防げるかもしれない。会社でパワハラにあっても、誰かに助けを求める力をつけることができる。

 

「余白」を大切にすることで、周りに流されず「自分の力で考える」ことが出来るようになる。ちゃんと自分の力で考えることができるようになれば、たとえ不登校をしようと、仕事を失おうと、なんとかなる。

 

にゃー将軍のところのチャプちゃんは、のびのびすくすく育っていっておられるようなので、微笑ましく見ていられる。そんなことを私が言うのもおこがましいんだけど。

 

ちなみに「育つ」というのは、子供だけでなく、誰もが育とうと思えば育つんだと思う。その気になれば一生育つんだから、育つスピードにこだわる必要は無い。以前、語学交換をしていた90歳のフランス人の老紳士は、日本語だけでなく「次は何を勉強しようかな」とワクワクしておられた。そんな歳になって勉強して何になるの?と思う人は、ちょっと気の毒だなと思う。私は子供の頃勉強嫌いだったけど、今だったら死の1日前まで何か勉強しているかもなと思う。 

 

ではまた。

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あざといフランス人(ただの近況)

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ご存知の方もいると思うが、私の借りている家は2階建てで綺麗な割に家賃35,000円と格安だ。ただたったひとつ不満があるとしたら、隣の家との幅が狭すぎ、壁が薄すぎることだ。隣の家の人がどんな人なのか見た事はないのだけど、よっぽど耳が遠い人が住んでいるのか、昼間1日中テレビを大音量でかけている。2階に上がってしまえば多少はその音も耐えられるけど、1階にいるとうるさすぎて、聞こえてくる音声が何を言ってるか聞き分けられるくらいだ。だいたい私は十数年前にテレビを処分したくらい、テレビの音を雑音と感じるというのに。あぁうるさくて気が狂いそうだ!対抗して普段弾かないのに嫌がらせに大音量でショパンの革命弾いたったら指が死んだ。私もたいがい大人気ない。

 

もう家買っちゃうかなぁ…

仕事を引退してからの終の棲家をどこにするか考えたりする。

日本国内なら…

南海トラフが起こっても津波に巻き込まれる危険がないところ

原発が近くにないところ

・熊が出没しないところ

 

どこがいいかなぁ。私としては、自然の豊かなところがいいんだけど、そうなると車が必要かな。でも大抵の事は今やネットスーパーでできるし。なるべく病院にかからないように健康に留意して、病院に通わなきゃいけないとしても月1位ならタクシーで良いか。

 

フランス人の友人マルオは軽井沢や茅野市で売り出されている安い別荘を買ってDIYでもして住みたいと思っているようだ。といっても、2人で一緒に住むところまで2人の仲が進展したとかでは全くなく、マルオはマルオで、単に趣味で日本に家を持ちたいと思っているだけである。

 

「なんで軽井沢とか茅野市の家って安いの?何か悪い事でもあるの?」と聞くので、「冬めっちゃ寒いからじゃない?」と教えた。すると「冬の寒さ嫌いじゃないからいいけどね」などとのたまった。

 

…この南仏野郎が!長野の冬なめんじゃねぇ‼︎

 

ところでマルオは、フランス語の時は知的テイストなくせに、日本語になるとやけに可愛くなる。それでもまだメールだと、ちょっと時間をかけるのか高度な日本語書いて送るけど、ショートメッセージになると、あまり考えないでポンポンと書くから、ミスを連発して可愛くなる。

 

プライバシーに関わるので、普段はここに載っけたりしないんだけど、あまりに可愛いからちょっとだけ許して。

 

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これ、「毎日使ってる」と言いたかったのに間違えて「毎日作ってる」と書いてしまって、それの訂正なんだけど、さらに「まちがた」としてしまったため、「にゃあああ!」のようだ。

 

「にゃあああ!」て、ちょっとコラ、フランス人、反則じゃないか。これはかわいいと思ってしまった。

 

ちなみにメッセージのやりとりをしているときの私の文体は、敬語をやめてからは、このブログと同じような話し方をしている。まったくもってかわいげがないね。にゃあああ!

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今日の動画



ではまた。

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オトナの部活みたいなものを作りたい。

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暗い世の中を少しでも明るくするために、自分にできる事、何かないかなと考えている。

 

最近は、オトナの部活?みたいなものを作りたいと考えた。

『オトナ』ってカタカナにするとなんだかちょっとエロい感じがするので、『大人の部活』のほうがよいか。

 

以前から私のブログを読んでくださっている方はご存知かもしれないが、私はいつかそのうちポーペニャンカフェなるものを運営したいと思っている。でも今のところはまだ仕事を辞めるわけにもいかないので、何年後になるのかはわからない。カフェはすぐにはできないけど、年に数回、遠足の会みたいなものは比較的すぐにはできるかもしれない。

 

作りたいのは、居場所のようなもの。友達がいない人はもちろん、友達がいても、例えば周りがみんな出世していて自分だけ仕事してない状態だとか、自分だけ結婚してない状態だとか、なんとなく比較してしまってしんどい人はいると思う。そんな関係と違って、年齢も性別も立場も異なる人たちが、互いにステイタスを比べるようなことをせず、ただたんに遊ぶ、という場所を作りたいんだよね。

 

最近思いついたのが、「音楽部」。私は仕事帰りに、駅のピアノが空いてたら10分ほど弾いて帰るのが習慣になっている。その日その場で思いついた曲を弾く。例えば今週は、葛城ユキさんのボヘミアンとか、もんた&ブラザーズのダンシング・オールナイトとか。その時その時で出会う様々な人の反応が嬉しく面白い。あるときはおしゃべり好きのおばちゃんに捕まり、延々とおしゃべりに付き合わされたり、またある時は別のおばちゃんが、涙を流しながら「差し入れしよ思て今買ってきたの!」とペットボトルのお茶を手渡してくれたり、昨日はジュディマリを弾いたら、2人のJKが可愛らしく近づいて拍手してくれた。JKのお母さん世代がジュディマリを聴いてた影響で知ってるのかな。

 

で、思ったんだけど、音楽の生演奏って意外と相手も喜んでくれるし、自分もめちゃめちゃ嬉しいので、こんな楽しいことは私が独り占めせず、分け合いたいなぁ…と思ったのだ。

楽器ができる人はもちろん、楽器未経験者でもタンバリンでもカスタネットでも鈴でも、なにかしらの楽器で、一緒に演奏する仲間を募りたい。楽譜なら私が何か簡単なの作るから心配いらない。年に最低1回。みんなで曲を決めて、どっかのスタジオで少し練習して、そんで演奏して、そんで打ち上げをする。問題は演奏する場所なんだけどね…

 

一緒にやってもいいよって人いたら、コメントちょうだい♪

 

今日の動画



ではまた。

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一点集中職とバランス職

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てぇへんだ!てぇへんだ!

ブロ友lunaさんの記事で知ったんだけど…

底辺の職業ランキング - 48歳からのセミリタイア日記

なんでも「就活の教科書」とか言う就活情報サイトに「底辺の仕事ランキング」が掲載されていたとか。事前に批判をかわすためか「何を底辺職と思うかは人それぞれ」で、「底辺職と呼ばれている職業は社会を支えている人で、そのような人がいるからこそ、今の自分があるのだということに気がつきましょう」などという前置きをしているが、「底辺」などといってしまっている時点で、これを掲載した人間の考えることなど「お察し」だ。これを考えた当人はよっぽど尊い仕事でもしてるのか。

 

ランキングは以下の通りらしい。

①土木・建設作業員、②警備スタッフ、③工場作業員、④倉庫作業員、⑤コンビニ店員、⑥清掃スタッフ、⑦トラック運転手、⑧ゴミ収集スタッフ、⑨飲食店スタッフ、⑩介護士、⑪保育士、⑫コールセンタースタッフ、(例外)株・FXトレーダー

 

以前から思っていたことだけど、どうも日本は職業というのを、まるで大学の偏差値のように上から下にズラズラと並べれられものだと思っている節がある。〇〇の仕事よりも□□の仕事のほうが偉い、みたいに。

その順位はたいていは給与の多寡で決められる。あるいは有名ブランド企業とか。だから、誰もが羨むようなわかりやすい基準の職業や企業を目指し、あるいは公務員のような安定職か?そして希望した中から選んでもらえた仕事につく。でもそんなやり方じゃ幸せになれないと思うんだけどね。

 

本当は一人一人、特性があるよね。社交的で話好き、几帳面で細々したものにきちっと秩序を持たせるのが好き、自由と冒険が好き、早起きが得意、正義感が人一倍強い、お年寄りと話すのが好き、などなど。この特性が全く合わない仕事を選んでしまったら、どんなに人が羨むような仕事についたってしんどいと思うよ。

 

底辺職の特徴として

・肉体労働である
・誰でもできる仕事である
・同じことの繰り返しである

と挙げられていたけど、勘違いも甚だしい。

 

上に挙げられていた仕事のなかで、私は警備スタッフと倉庫作業員は、まあまあ自分に合っていたので楽しくやれたんだけど、飲食店スタッフが全く無理だった。私はウェイトレスとして働いたことがあるけど、すぐに「無理だ」と自覚したよ。「誰でもできる仕事」なんてとんでもない。私はできなかった。同じ理由で私は看護師もできないんだけど、それを言うと看護師は「先生、医者やれるんだから看護師なんて余裕でしょ」などと笑った。本気で言ったんだけどな。

 

私は1つのことに集中するとよく他のことがおろそかになってしまう。子供の頃、テレビを見ながらご飯を食べるとテレビに夢中になって食べる手が止まった。母と一緒に話しながら皿洗いをすると、話に夢中になって洗う手が止まった。その点姉は器用だった。テレビを見ながら母とおしゃべりをしながら編み物をするマルチタスクをしている姿を不思議に思ったものだった。

 

母はそんな私と姉を見て、私のことを「1点集中型」姉のことを「バランス型」と言った。前者は医師や研究職、後者はウェイトレスや看護師みたいな感じか。

 

ウェイトレスをやったことがない人は、それがなんで難しいかと思うかもしれないが、ウェイトレスも看護師も歩いていたら必ず人に呼び止められ、用事を頼まれる。例えばウェイトレスの場合、入ったオーダーを厨房にもっていく途中で「お姉ちゃん、お水!」「鍋焼きうどん、まだ?」「これ下げてくれる?」とてんでバラバラな場所から声をかけられ、レジでは集団客がみんな万札を出して、集団客の後の客がイライラしている。カップルのオーダーした食事が、出来上がる時間が違いすぎれば、同じ位の時間に持っていけるよう、時間をずらしてオーダーを伝えないといけない…

 

そう、バランス型の仕事は、一つ一つは難しい作業ではないが、そのような多くの作業をバランスよくさばいていかなければいけないのだ。他人が「簡単な仕事」なんて言ってよいものではない。それが得意な人にとっては簡単な仕事かもしれないけど、そうでない人には難しい仕事なのだ。

 

だから、仕事の見かけ上の華やかさやステイタスに惑わされず、どの仕事だったら自分の特性が生かせるのか、そういうことを語ってこそ「就活の教科書」と言えるのじゃないのかな。

 

今日の動画



ではまた。

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ダイエットの正解がでた…か?

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(約2000文字)

春の検診で、中性脂肪の値が170ということで『医師の診察を受けてください』という赤紙が来た。医療従事者で夜勤もする者は、秋にも検診がある。その時までに基準値に戻してやる!医療者の中には、検診が行われる2,3日前間だけ食事をストイックに制限するという、まるで体重測定を控えた中学生女子みたいなことをする人たちもいるが、私は今回はがんばるのである。

 

以前からもダイエットダイエットと言っては、だらだらとカロリー制限をしてみたり糖質制限をしてみたり16時間ダイエットをしてみたり、といろいろやってみたものの、なかなか効果が出ない。それもそのはず、まず、差し入れが多すぎる環境にあらがえない!なんかやたらとおやつもらうんだよね、困ったことに。最近は、ダイエット宣言をして、おやつを断るようになった。私は三猫の母として、自分の健康と金を絶やすわけにはいかないの!

 

で、なんとなく前から、レコーディングダイエットしていたけど、結局食べたものを書き込むだけではあかんな、と気づき、ブロ友よねこさんもやっている『あすけん』のアプリを使いだしたのが今年の4月7日。

40代女のダイエット経過 - 常人の倍香辛料振る方です

毎日の摂取量を把握し、目標カロリー内に収めるようになると、そこからとんとん拍子に2週間で2キロ痩せた。お?これはいけるかも、と思ったのだけど、そこから停滞し始めた。そんなに甘くはないよね…

 

で、ふと考えた。目標とすべきなのは、体重減少でなくて、体脂肪減少だよね。私は多分体重でいうと、さほどデブではない、と思う。しかし、体脂肪は30%越えなのだ。隠れ肥満なのだ。私の患者さんに、たれぱんだのような見た目のかわいいおばちゃんがいる。重力に全く抵抗しないわがままボディの彼女は、ぱっと見、80kgは超えていそうに見えるのに、意外や意外、実は50kg台なのである。

おそらく体脂肪がすごい人なんだろうな。同じ体重でも、体脂肪が違えば見た目がものすごく違うのである。

 

ひるがえって自分について考える。確かに若い頃に比べて体重は増えた。でも、そこまですごいデブってほどでもないよね…なんて思ってた。でも、いつからか、服屋でいいなと思う服を手にとっても、試着室で試着した時、思ってたのと違う感があり、結局買うのをやめるということが続いた。そして気づいた。毎日鏡を見ているから、自分の少しづつの変化にはなかなか気づかないんだけど、試着室の鏡とか、温泉の鏡とか、いつもと違ったところで自分の姿を不意に見ると、客観的な目で見ることが出来、うわ、なんやこのおばさん!となる。

自分ちでみる鏡とか、skypeとかは、自分がなんとなく角度を調節したり、笑顔でたるんだ頬をきゅっとあげることによって、自分の中ではましな方な顔をつくることが出来る。でも、たまたま映り込んだ写真や、ふだん見たことのなかった自分の横顔なんかみると、もうみるにたえないわけよ。いつのまにこんな2重顎が!?ってな感じで。そして悲しいことに、その不意打ちの方のまぬけた姿が本当の私なのである。

 

というわけで、自分に必要なのは、どうやら体重を落とすことではなく、体脂肪を落として引き締めることだとわかった。よく中高年はへたにダイエットをすると、貧相になるからあまりしないほうがいいとかいう意見があるけど、いろいろyoutubeなど見て勉強した結果、タンパク質をとればよいのだな、と気づいた。以前からプロテインは摂ってたんだけど、全然足りてなかった。それで5日ほど前から、『あすけん』アプリを有料版にした。有料版にすると、タンパク質・脂質・炭水化物を1日それぞれ何gとればよいかわかるから、やるべきことが明確でいい。この有料版にしたら、それまで私の食べてきたものの過去のデータのそれぞれのバランスもわかるんだけど、毎日脂質オーバーでした!だってお肉大好きなんだもん。糖質はそれほど制限しなくてもよかった。それから意識してタンパク質とらなあかんから、プロテインの粉で補充している。これがあまりおいしくないので、いろいろ美味しいものを探している。だれかおススメがあったらおしえて!今は、甘くないホエイプロテイン20gと豆乳とフルーツをミキサーして、スムージーのようにして飲んでる。そしたらわりと美味しい。

プロテイン飲みだしたら、お腹へらなくなったよ!それで、糖質制限しなくてもよくなったから、夜寝る前に、映画みながらワイン飲み飲みドライフルーツなんか食べていても、制限数値を超えていないからか、問題なし。この5日で1.2kg痩せたし、体脂肪も30%台を切った!こういういちいち何食べたか入力するものはめんどくさくてすぐやめると思ったが、意外と楽しい。AIの栄養士のお姉さんにもいつもほめてもらえるし。

 

というわけで、来い、秋の検診!そして、過去私と会ったことある皆さん、いったん過去の私の姿は記憶から忘れてくださいな。私、生まれ変わりますから。肉の中に捕らわれの身になっている本当の私を救い出している最中なのです。新生・肉qをよろしく!プロテインばんざい!ダイエット仲間よ、がんばろう!

 

今日の動画



ではまた。

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カタカナ語とタメ語の難しさ

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マルセイユの男・マルオとのやり取りを再開してから半年が過ぎた。マルオとは5年前に出会い、その後私はパリで2年過ごしたので、その頃会おうと思えばTGVという高速列車で3時間ほどの距離にいた。にもかかわらず、マルオも仕事で忙しくしていて、私も大学が超絶忙しかった。マルオのことをたぶん恋愛的な意味でも「好き」だとほのかに思ってはいたけれど、勉強と恋愛の両立など出来ない不器用な私は、同じフランスにいたにもかかわらず、ほとんどメールでのやり取りのみで、しかも書きたいことはたくさんあるけど実際は返事に3か月もかかってしまったりして、『いつも返事おそくてごめん』と謝ると、『大丈夫。たぶん僕のメールがつまらないのがいけない』などと思わせてしまっていた。こんなやりとりが続くわけもなかったね。本当に私は恋愛に向かない。

 

昨年の春、ひょんなことから連絡をとりあうようになったボルドー在住のボルドー氏。普通に結婚を意識している女性にとっては、なんの落ち度もなかった同い年の男性。でも、彼は毎日メッセージのやりとりをすることを望んでいて、それは私にとってはちょっと苦痛だった。メッセージのやりとり自体にもあまり楽しみを見いだせないでいた。いい人だから、いつか好きになるかも…なんて思っていたけど、無理だったなぁ。

 

そして、去年の私の誕生日にメッセージをくれてから、なんとなくやり取りを再開しているマルオ。マルオは私の誕生日を知っているのに、自分の誕生日は教えてくれない。FBもやっていないので、知りようがない。でも、私はそういうのは教えてもらっても忘れる人間だから、教えてくれないならくれないで楽でいいのだ。そう、マルオは、楽だった。私がなかなか連絡しなくても催促をしたりしない。そして最近日本語でやりとりをするようになってさらに楽さが加速した。

 

といっても、実は、外国人とのやりとりでは、日本語でやりとりをするほうが面倒と思うことが多く、こちらが外国語を使ったほうが楽だったりする。それは、相手の日本語習得レベルを考えると、どこまで漢字を使うか、仮名をふっておくか、など考えることが多いので、よけいに時間がかかったりするのだ。ところがマルオは漢字オタクなので、遠慮なく普通に漢字交じりの文章を仮名もふらずに書き送る。らくちんなのだ。

例えば亀について話すと、『亀っていう字がいいよね。特に旧字体のカメという字はかわいい』などと私も知らなかったことを言う。漢文学者の白川静さんの本を愛読しているとのこと。

そんなふうに、おそるべき進化をとげているマルオではあったが、カタカナ語には苦手意識を感じているらしい。カタカナ語は外来語でもあるから、西洋由来の外国語は、欧米人にはなじみがあって覚えやすそうに思えるが、微妙に違う日本語風の発音から出来ているカタカナ語は全くなじみのない日本語よりも却って難しいようだ。特に『メール』のように伸ばすのが難しいらしい。昔、韓国人もそんなこと言ってたな。ベートーベンは『ベトベン』、コーヒーは『コピ』と発音するかの国。そういえば確か『鼻血』の『コピ』とコーヒーの『コピ』という発音の微妙な違いを当時はちゃんと発音できてなかったのか、『鼻血ください』と言ってしまってたのは楽しい思い出。

 

カタカナ語も難しいのだけど、タメ語(非敬語?)もまた難しいと思う。マルオとフランス語でやり取りをしていた頃は、すぐに敬語を取って、タメ語のフランス語を使っていた。英語と違って、ヨーロッパ系の言語は敬語かそうでないかでだいぶ文法が変わってくるのできっちり覚えないといけないけど、覚えるべきことは決まっているので、そんなに苦ではない。

日本語は敬語をはずすや、関西人なんかはいきなり関西弁になる。日本語を学んでいる外国人相手にくだけた方言交じりの日本語は難しいのではないか…と思って、マルオとは日本語でのやりとりでは、敬語を使ってきたが、最近になってマルオが『敬語ナシでやりとりをしよう』と提案してきた。ついに来るときが来たか…敬語ナシだと、私はあまり『そうだよね』みたいな言い方はしない。でも『そやな』って書いてわかるかな?自分的に不自然だけど、やはり段階を踏んで、共通語からかな…

 

そんなふうに私が頭を悩ませているとき、マルオがビデオ通話を誘ってきた。超絶眠かったので断ると、『かまへんよ~』とひとこと。どこで覚えたのか、マルオ、恐ろしい子!お堅い漢文学からだけでなく、ゲームやマンガやドラマなど雑多なところから日本語の知識を取り入れてきているので、日本語の口語表現の煩雑さを、わずらわしいととらえず、楽しんでいるようだ。なので、こっちもあまり気にせず、自分の言葉を使おうと思った。たぶん語学が得意なんだろうな。うらやましいというか…、私もフランス語がんばろ。

 

最近は、『拙者』とか『すまん』とか言ってる。時代劇でも見ているのだろうか。

 

今日の動画



ではまた。

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