ワクチン2回目打ったので、どうだったか報告するよ

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今週の金曜に2回目のワクチンを打った。

3週間前には、私の勤務するB病院の医療従事者と、入院患者のうち特に重症化リスクのある患者さんの数十名が1回目のワクチンを済ませた。実はその1回目のワクチンを済ませてすぐに、職員及び入院患者のゴロニャ感染が発覚し、私たちは例のごとくワタワタしたりくそ暑い防護服を着たりしているのだが、なんとか感染拡大も重症化も今のところは防ぐところが出来ており、無事2回目のワクチン接種と相成ったのである。

 

ヤフーニュースに、たとえ日給10万でもワクチン接種のバイトをしたくない医師とかなんとかいう記事が載っていたけど、多くのじっちゃんばっちゃんを抱える入院施設にあってはワクチン接種をしたくないなどと言ってられないのである。

 

そりゃね、気は進まないよ。ただでさえ腕に筋肉注射をするのは、腕を走行している神経を避けて打たないと麻痺を起こしてしまうというリスクもあるのに、確率的に低くても亡くなった人もいるとあっては、自分が打った人が亡くなってしまったら、自分の医療ミスでなかったとしても、しんどいわ。だいたいね、ワクチン接種で亡くなった人が基礎疾患を持っていなかったとか報道されているけど、看護師さんなんか忙しすぎて、検診でちょっとくらい引っかかっても自覚症状がなければ調べに行ったりしない人が多いものだから、自称「基礎疾患がない」というメタボ体型の看護師さんよりは、ずっと入院管理しているから基礎疾患の有無がわかっている入院患者さんのほうがまだ気楽に打てる。

 

でも、患者さんは患者さんで別の大変さがあるんだよね。精神科の患者さんの場合、暴れちゃう人もいるから。そんな時は、看護師さんが動かないように2人がかりで押さえててくれても大きく動く。コツは、大きく動いた直後にすかさず打つべし!なぜなら2回目の大きな動きがくるまでにちょっとした間があるからだ。音楽で合いの手を入れるような要領だ。

 

こんなふうに打つことも神経使うけど、その後15分、座って待っててもらう間に何事も起こらないよう診ているのもこれまた神経を使う。アナフィラキシーショックに備えてボスミン(昇圧剤)やアンビューバッグなど、カートの上には物々しく普段の精神科ではそうそう使わないものが待機しているのである。

 

さてさて、3週間前の1回目のワクチン接種。インフルエンザのワクチンが皮下注射なのに、筋肉注射ということで、痛いんじゃないかと身構えた。ところが実際は拍子抜けするくらい痛くなかった。薬液を入れるときはインフルエンザの方が痛いくらいだ。多くの人が「痛くなかった」という感想。ただし、筋肉注射はかなり深く刺すため、細い人は骨にコツンと当たってしまうことがある。その場合は痛いだろうが、筋肉注射はしっかりと深く刺さないといけないので、コツンは避けられない。しかし実際は、たぶん骨に当たっただろうな、という人もけろっとしていた。1回目のワクチンは、副反応として、もともとラテックスアレルギー持ちの看護師さんが一人、うっすらと腕に赤い発疹が現れたが他に特に症状がなく、翌日37度前半の熱が出た人がちらほらいたくらい。

 

そして、運命の2回目。打つ側としても、連日ニュースで「生食を打ってしまった」「空気を打ってしまった」など聞くと、やっぱり心配にはなる。インフルのワクチンを打つ時に、時々何の抵抗もなくスコンと入るときがあって、「薬液入ってた…?」と不安になることがあったが、回を重ねると、時々そういう抵抗なくすんなり入る人もいるとわかって安心した。それでも以来、一応打つ前に薬液を見て確認している。

 

2回目もボスミンの出番はなく、無事に終わった。やはり痛くなかった。私は痛くなかったけど、中には痛かったという人もちらほらいた。そして翌朝、話に聞いていたような腕が上がらなくなるような筋肉痛は全くなかったが、なんとなーく気分がすぐれない気がしたため、最近再び2時間かけて電動自転車で山越えをして職場に行っていたのだけど、その日はやめておいた。そして、職場についたときの体温は36.4度であったが、午後から37.3度になり、ものすごくしんどいというわけではないが、なんとなくしんどいという感じで、その日の夜の当直は他の医師に代わってもらった。他の医師は特に2回目もなんともなかったという。他のスタッフと話すと、やはり翌日は発熱した人はわりといて、もともとそのために翌日を休みの日に当てていたため、一日家で寝ていたけど翌日からよくなったとのこと。若い人のほうが副反応が大きいと聞いているが、20代のあるスタッフは37度台の微熱で、他の20代の子でもけろっとしている人も結構いたという一方で、50代のあるスタッフは38度台の熱が出たとのこと。ちゃんと網羅的に調べたわけでもなく、たかだか100~200人程度の例なので、なんの法則性を見出したわけでもない。単にうちの病院ではこんな感じだったよ、ということ。

 

昨日(2回目接種の翌日)はそんなわけで、ブログを書こうと思ったけど、なんとなくしんどくて書かずに寝たけど、翌朝はまるで何事もなかったかのように普通に元気になった。腕も痛くない。うちの病院では、発熱や筋肉痛に備えて念のためカロナールアセトアミノフェン、鎮痛消炎剤)を処方していたけど、たくさん余った。

そんな感じです。

Youtubeの方もよろしく。

https://youtu.be/RCFrqZjV6og

ではまた。

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