五月雨は緑色…

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五月雨は緑色…って、もう文学じゃありませんか!

 

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった…みたいな。

 

石炭をば 、はや積み果てつ ...みたいな。

 

朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と幽かな叫び声をおあげになった…みたいな?←コレ、いちばんお気に入りの始まり

 

ああ、日本情緒…

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Sweet Home

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実は、木曜の午後から半日有休をとって、金曜はもともと休みなので、淡路島に遅ればせのひとりGWを楽しんだのだけど、あいにくの雨。雨は嫌いじゃないんだけど、朝早く起きてここの温泉のウリである、温泉の眼前にある海から朝日が登るところを見ながら湯に浸かりたかったので、残念でならない。まぁ淡路島は、家から近いから行こうと思えばいつでも行けるからね。

 

帰りの長距離バスの中で、NetflixのSweet Homeというドラマを見ていた。ホラー系だけど、登場人物一人一人が割と深刻なものを抱えてて、家族について考えさせられる。

 

旅は楽しいけど、旅が終わり家に帰ると愛しい子達が待っている、その再発見がまた嬉しい…そんなことを考えながら家路を急ぐのは、ささやかだけど私にとって幸せで、同時にちょっと切なくもなる。私にSweet Homeを勧めてくれたウクライナ娘は、「自分の家に帰る」という当たり前のことが今できない。一方で「自分の家に帰る」ことが地獄でもある、DV、虐待を受けている人たちがいる。

 

人類は何千年もの年月のあいだに、月旅行が可能なまでになり、コンピュータの情報スピードは驚くほど上がった。なのに「ありふれた幸せを得る」という一見簡単に思えることに関しては、なぜ何一つ良い方向に進まないんだろう。

 

世界で起こっていることに対して、自分はあまりに小さく無力だ。だからせめて、目の前の小さな命を大切にする。

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今日の動画



ではまた。

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貧乏の心得

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桜の花見の季節は終わったが、私の散歩道では今、白い藤の花が満開である。私の散歩習慣は、昨年の11月頃からだ。それまでは職場のベランダでウォーキングをしていたのが、つまんなくなってダメ元で、職場の周りを散歩してもいいかと尋ねたところ、許可をもらえたので、今は食後1時間ほど散歩をさせてもらっている。

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最初はダイエットが目的だったんだけど、今では散歩自体が楽しみとなっている。自然を見ながら体を動かすことで、自分の中にぐんぐんとエネルギーがチャージされていくみたいなんだ。可能な人はやってみてほしいと思うけど、これは私のいにしえからの田舎者遺伝子?が呼応したのかもしれないから、他の人は私ほどには散歩でチャージはされないかもしれないね。私にとって散歩はコストのかからない最高のリラクゼーションなんだけど。

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ところで最近よく『貧困』という高齢者のvtubeがお勧めに上がるから見ることがあるんだけど、不安を吐露しながら自分が如何に貧困か、収入がないかを嘆いてらっしゃるんだけど、そこに映し出される生活が私にいわせりゃ全く貧困ではない。私より安い家賃に住む人もいないどころか、私の2倍の家賃に住む人もいる。交通の便のいい所に住んでいるのに車を手離せない人なども。ペットボトルもよく購入している。今日はゴディバのチョコとクリームたっぷりの飲み物を食べながら語る人を見ながら、これは、炎上狙いの釣り動画?と思ってしまった。私がツクシの季節に散歩していた時には、「こんなにたくさんのつくしが生えているけど、翌日には根こそぎ取られているだろう」と思っていたが、実際はずっと手つかずで残っていた。なんで誰も食べないの?タダだし美味しいのに。

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私は今は医者なので、よっぽどのことがないと貧乏にはならないかもしれない。でも、貧乏な頃はあった。貧乏な頃はあったんだけど、貧困にはならなかった。私にとっては貧乏で困ることなどなかったからね。都内に住んでる人が、都内だから家賃が高いと嘆いていたけど、ちょっと外れたら安いところいくらでもあるのに。実際私が千葉に住んでいた時は家賃は13500円だった。

 


逆に、「切り詰め自慢」の人も見たんだけど、これはこれでなんだかな、と思った。毎月の食費を2000円に抑えているというが、やはりほぼ炭水化物のみという偏った食生活になっている。これを続けていたら、早晩、心身を持ち崩すだろう。日々の食事は、浪費ではなく健康への確実な投資なのだから、ここをケチってはいけない。畑や家庭菜園などで野菜を摂ろうよ。うまいこと切り詰め方を覚えたら、あとは散歩友達でも作れば、人生はそこそこ楽しくやっていけると思うけどなぁ。

 

 


たぶん貧困の人はやりくり自体が下手なんだろう。誰かyoutube貧困層向けにやりくりの正しいやり方を教えてあげてくれないかな。

 

いざというときはプライドなんか捨てて生活保護を頼っても、顔を上げて堂々と楽しく生きていいんだ。生活保護の人に「オレらの税金で…」とか言ってる奴らに限ってたいした税金なんか払っちゃいないんだから。

 

今日のピアノ



 

ではまた。

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不思議の国のアリス症候群

 

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目に異常がないのに「不思議の国のアリス」の話のように、通常よりものが大きく見えたり小さく見えたり、幻覚を感じたりする症状を「不思議の国のアリス症候群」と言い、側頭葉てんかんや脳腫瘍、薬物の副作用等の原因が考えられます。そのような症状があったら精神科か神経内科を受診しましょう。

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今日のピアノ

Alice in Wonderland

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ではまた。

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オンとオフ

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ゴールデンウィークには出かけないといった私。ゴールデンウィークが終わった今日、私はもともと休みの日なので神戸の日帰り温泉で、露天風呂と岩盤浴を満喫!目論見通り、すいている。

 

風呂上がりにマッサージチェアに座り、ああ、極楽極楽…と思っていたのもつかのま、ふと気付くと仕事のことを考えている。

 

ちょっとぉ!せっかくの温泉が台無し!楽しいことを考えようよ!と、マッサージに意識を集中…

 

…また気付くと仕事のことを考えている。

 

あれ? 私って、そんな仕事人間だったっけ? 自分は割としっかりオンオフを切り替えられる人間だと思っていた。

そこて、はたと気付く。

たぶん、うちの猫がオンオフのスイッチの役目をしているのかもしれないな。…帰るか。

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皆さん、休み明け、ぼちぼちゆっくり行きましょ。

 

今日の動画



ではまた。

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猫とNetflixの日々

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皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?

私?私はあいかわらず当直中の身ですが、今年のゴールデンウィークは引きこもって猫とわちゃわちゃしながらNetflix三昧ですかね。

そうそう、Netflixで、ウクライナ娘が勧めてくれたSweet homeを観てたんだけどね、いつものように勉強も兼ねてフランス語で観てたら、なんと「引きこもり」ってフランス語でもそのままHikikomoriだった!英語もそうだった!韓国語は違ってたけど。日本語で国際語になるのって、「引きこもり」とか「過労死」とか「カミカゼ」とか…あんまり誇らしいボキャブラリーじゃないね笑

 

今日のジャズ動画



ではまた。

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閉鎖病棟の恋

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春になり、色とりどりな花が咲き乱れ、ウキウキする季節が到来した。そんな雰囲気の中で、私の担当患者Aさんの心にも花が咲いた。

 

Aさんは60代前半の女性。普段はあまりフェミニンな感じではなく、ショートカットで、恋愛ドラマよりもスポーツ観戦が好きな統合失調症の患者さんだ。20ほど歳下の男性Bさんに恋をしてしまったようだ。Bさんは、優しそうな顔をした爽やかイケメンで、少し話したくらいでは精神科の病気を患っているようには感じられない。

 

Aさんは、Bさんがデイルームに行けばデイルームに、OT室にいけばOT室に、中庭に行けば中庭について行くという、わかりやすい行動で、すっかり恋する乙女になっていた。しかしただの恋する乙女ではなく、長年精神科病院で過ごしたことからあまり恋愛経験がなく、好きな相手に対する適切な距離感というものをこれまで学んでこなかったため、側から見るとまるでストーカーのようになってしまっていた。Bさんに女性看護師が近付いただけで、看護師を睨みつけるくらいののめり込みようであった。

 

こういう時、普通の若い男性なら、そんなにべったりされたら、ちょっと嫌な顔をしてしまったり、そっけなく対応したり、『◯◯さんたちとトランプする約束してるから…』とかなんとかいって、さりげなくふたりきりになるのを避けるような気もするが、Bさんは、中庭にひとりでぼんやり座っているときにAさんがやってきて、隣に座り、話しかけても優しく相手をしているので、遠目には2人がカップルのように見える。

 

これをゆゆしき事態とみた看護側から報告を受けた。Aさんは「両思いかもしれない!」とキュンキュンしているらしい。別に相手が20歳歳下だろうと、彼女がすでに還暦を過ぎていようと、そんなことは当人達の問題で、男性側が特に困っているのでなければ問題ではない。でも昔、患者さん同士でトイレの個室にこもって行為に及んでしまうことがあったらしく、看護側は警戒しているのだ。

 

まぁ.…これは難しい問題だよね。病気とはいえ、身体的には健康な成人男女が1つ屋根の下でずっと暮らしてるんだし、退院が前提としてあれば、それまでは我慢しよう、となるだろうけど、慢性期の閉鎖病棟では、退院したくても居場所がなかったり退院したくなかったりする人達が、「療養」というよりは「生活」をしているのだから、双方が対等で合意があるのなら、気持ちはわからんでもない。でも、トイレは他の人が使う時に迷惑するからね。

 

しかし、そんなことよりも、この恋愛については、あまり手放しに応援できない理由があった。Aさんの統合失調症の症状は現在落ち着いており、薬はごく少量の維持量ですんでいる。統合失調症の病態生理はドーパミンが不均衡に分泌されているということが一因となっているが、恋愛の興奮でもドーパミンが大量に分泌されることがある。つまり今、どうにか少量の内服でうまくコントロールされているドーパミンが、恋愛の刺激で暴走しかねないというリスクがあるのだ。

 

Bさんは、もちろんAさんの好意に気付いていた。Bさん自身はAさんについて、「特になんとも思ってません」とニコニコしている。何とも思っていないのなら、Aさんに期待を持たせないよう、それとなく2人きりになるのを避けたり、その気がないという態度を示してくれないか。あなたにその気がないのなら、思わせぶりにしないのが優しさだよ、とBさんに伝えた。

 

こんな、人の恋路に干渉するようなこと、本当はしたくないんんだけどね...。

でも、キュンキュンできるAさんを、うらやましいとも思ってしまう。非恋愛体質の私であった。

 

今日の動画

 

ではまた。

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