昔々あるところに、しっかり者の長女、アリ子と、怠け者の次女・キリギリ子がいたそうな。堅実なアリ子は、小さい頃から何事も地道にコツコツと励むタイプで、これに対してキリギリ子は、「今を生きる」タイプであった。キリギリ子は何かを思いつくとすぐ行動し、先のことなど考えず、外国を放浪してみたり、バンドを組んでみたり、「やりたい仕事を思いつくまでは定職につかない!」と、定職につかずぶらぶらし、「面白そう」と思ったバイトを転々とする、その日暮らしな生活を送っていた。そんなキリギリ子に対し、真面目に定職に就き、コツコツと貯蓄に励むアリ子は、「フリーターなんてやってないで、ちゃんとしないと路頭に迷うよ!世の中そんなに甘くないよ。」と説教をするのであった。
アリ子はその後、職場結婚をして、3人の子をもうけた。まじめに生きていたアリ子であったが、たいして要領のよいタイプではなかったためか、子供3人を育てると生活は苦しくなった。
一方で、自由奔放に好奇心の赴くままに生きてきたキリギリ子、ひょんなことから「そうだ、これを職業にしよう!」と、やっとやりたいことを思いつく。ひとたび興味を持つと集中力を発揮するキリギリ子は、その職業に就くことに成功する。その職業はたまたま収入がよかったため、お金に困らなくなったキリギリ子は、子だくさんのアリ子一家をたまに支援するようになった。
アリ子一家には、アリ子とよく似た、よく勉強をする息子のアリ男がいた。
アリ子は、アリ男の将来に期待をかけ、アリ男が小さい頃から熱心に勉強をさせた。その甲斐あってか、アリ男が小中学生の頃は、成績優秀であった。ところが、地元でレベルの高い高校に進学すると、伸び悩み、アリ男はスランプに陥ってしまった。
お母さんは、頑張れば、努力すれば、報われるという…
でも、童話はさておき、現実には、アリはあんなにがんばったのに貧乏になり、キリギリスはちょっとした気まぐれで金持ちになったりもする。
やってられっかよ!…と思ったかどうかはさておき、アリ男は、遅れてきた反抗期で、勉強をしなくなってしまったという。
反抗期、よかよか!これがないほうが、後々困ったことになる。大いに悩め、若者よ…
しかし、アリ子はキリギリ子に、「アリ男に話をしてあげてくれないか…」という。キリギリ子が、アリ男に何を話せばよいというのだろう…。
とりあえず、イソップ童話は全部燃やしてしまえ!
学歴信仰のようなちゃちなプライドが、どうしてあなたを不幸にするか、説明するよ。
— 肉q (@Nickq1121) 2021年11月26日
【精神療法】生きづらさのがんじがらめの縄をほどく! https://t.co/byv756c9Ob @YouTubeより
ギリギリ子、今日はこれから、おフランス料理のフルコースを頂くので、動画早めに上げてます。
ではまた。