肉q流・大学受験勉強マニュアル・総論

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暗い夜の病院の廊下にサンタの飾り付けがしてあってちょっと癒された。

 

(約5000文字)

昨日、姉がついにLINEで泣きついてきた。甥っ子の受験勉強がふるわないらしい。姉も甥っ子も妙にプライドが高いので、以前からそれとなく勉強法教えると言ってたが「いや、いい」と断られていたのだった。判定は絶望的で、浪人を見据えているらしい。

甥っ子としては、あの偏差値50にも満たないような三流高校出身の叔母に勉強を教わる気にはなかなかならなかったのだろう。しょうがないので、こういうことであまり釣りたくなかったのだけど、「叔母さん、一応東大理3、B判定とったことある」と返事書いたら、あっさりと母子とも釣れた。まったく権威に弱いんだから…

というわけで、以前過去記事に少し書き散らかしたような私なりの受験マニュアルを、総論として昨日急遽おいっこ用に仕事の合間にまとめたので、ここにものっけておく。受験に関係ない皆さんには何の役にも立たないだろうけど、一応記録として。

 

受験勉強マニュアル・総論

もし塾・予備校や家庭教師に頼らなくてもある程度自力で問題集を理解できるレベルであれば、完全に自分に合った受験勉強スタイルにカスタマイズするために、あえて独学することを勧める。そうじゃなければ補助的に。塾や家庭教師の割合が半分以上になると、インプットに対しアウトプット不足になるのでしんどいわりにうまくいかない。

 

【集中力編】モニタリングに始まりモニタリングに終わる。

睡眠を削ることはせず、15分刻みくらいで実験して自分の最適睡眠時間を把握したら、以後は寝る時間と最適睡眠時間を守る。(6時間、6時間15分、6時間半、6時間45分、…と変化させ、同レベルの計算問題を時間を測って解いてみて、自分の最適睡眠時間を確認する。)

 

18時 数学、19時 英語、などとあらかじめ時間割でやるべき科目を決めない。

自分の集中力に応じてやるべき勉強内容を決めておく。

集中Level5(Max):苦手系、思考系、数学大問など

     ↑

     ↓

  Level1(Min):センター(来年から共通テスト?だっけ?)の小問、1問1答

 

その日やる勉強内容を細かく分けて、一つ一つをレベル分けしておく。

眠気のない頭のクリアな時に、L5の勉強をやるが、集中度は時々モニタリングして、ミスが多くなってきたなど集中度が変われば、それに応じて勉強内容を変える。

 

なお、ノートをきれいにまとめるなんてのは、勉強ではない。ただの作業。けど、どうしてもここだけはまとめておきたいと思うようなことのみを、Level0の集中力ゼロの時にやるのはアリ。いちいち書いたりするのは時間の無駄なので、コピーしてノートに貼るほうがまだ時短になる。

 

作業興奮:眠かったりやる気がなかったりする日も、「とりあえず5分だけやる!」と、とりあえずやり始めると、意外とそのままやりすすめることができたりする。こういう現象を作業興奮という。作業興奮を利用する。

 

【問題集、教材の選び方】

よく進学校の学生が使っている数研出版の4STEPや重要問題集みたいな解説の薄い本は、教師のフォローありきの本なので、自分でサクサクやるには向かない。あと、他の受験生が使っているからと無駄に難解な問題集に手を出すのもお勧めしない。自分の今の実力よりちょい上くらいの問題集で頻出の良問が多すぎず少なすぎず載っているものがベスト。問題集はこれと決めたらあれこれ浮気をしない。

 

マンガの活用

英語は日本のマンガの英語版を読む。私は2次試験の英語の始まる直前まで英語の「のだめカンタービレ」を読んでいた。これには、試験前にリラックスできてしかも試験前から英語脳になるからおすすめ。そのうえ、下線部和訳に出てきた英文にfrom scratchという熟語が出てきて、知らないなぁと思った瞬間、ちょっと前に読んでいた「のだめカンタービレ」の1シーンが頭に浮かんだ。そこには指揮者の千秋がキレながら、「最初からやりなおし!」と叫んでいるようなシーンと共にfrom scratchという文字があった。そのため難なく「最初から」と書くことが出来た。これは単にラッキーだったともいえるけど、英語マンガの良いところは、こんなふうにその時の情景が浮かんでくるため、単語がエピソード記憶として定着しやすいという面でもある。

他にも、古典のマンガは大和和紀の「あさきゆめみし」が有名だけど、江川達也の「あさきゆめみし」はセリフのところに古文と現代語訳が一緒に載っているため、ちょっとごちゃごちゃしてるけど勉強になる。歴史なんかも歴史漫画で使えるところはある。

あと、私はマンガを集中力が落ちた時の覚醒効果を見込んで使用していた。その際のマンガは、面白すぎてもつまらな過ぎてもダメで、1冊の中に「第〇話」という具合に複数の話が分かれているもの。これで、集中が落ちたらマンガを1話読んで落ちた集中を戻して付箋を貼って勉強に戻るということをやっていた。これはゲームでやったらとまらなくなるからだめ。国試の勉強は眠くなるから、集中力回復の為に結局ワンピース66巻分費やした。このやり方は、向き不向きがあるから、万人には勧められない。

 

【集中力と勉強時間を同時に増やせる最強の方法】←これはぜひやるべし!

速読と速解

例えば英語の長文を常に今までの2倍以上の速さで読むことを意識する。数学の問題を速く解くことを常に意識する。この「速く」というのはよくある速読法のように目を素早く動かすということのみで速くするのではなく、例えば英語では接続詞や対比など文章の構成、特徴、枠組みを意識して先の展開を予測することで速く読んだり、例えば「~と、コーネル大学の動物行動学で睡眠のメカニズムの研究をしている〇〇教授は言いました。」みたいなのはサッととばして、「偉い人がなんか言ってたんだな」くらいの認識でOK。必要な部分とそうでない部分をかぎ分けて、緩急つけて読む練習をすること。数学も単に計算を速くするだけでなく、煩雑な計算を省略するために対称性を利用する、計算しやすい座標に図形を移動させるなど、速く解くためにできそうなことを普段から試す。

 

実際に2倍の速さで読んだり解いたりすることで、何が変わるか?

  • 同じ24時間でも、今までの2倍演習量を増やすことが出来る。
  • 速読速解を意識しているときは、だらだら問題をこなすよりもずっと集中できる。(やってみるとわかる)
  • 最初はその速度がつらいが、そのうちその速度で慣れると、模試や本番で常にめっちゃ時間が余るようになるので、心に余裕ができるし、見返す時間もたっぷりある。これだけ時間が毎回余ると、どんな問題が出ても動揺しないで高いパフォーマンスを発揮できる。その結果ミスも減る。

 

ただし、この速読速解は、かなり疲れる。筋トレでベンチプレスに今までの2倍の負荷をかけたら継続可能な回数が減るように、速読速解にはそれなりの負荷がかかるので、こまめな休憩が必要。ポモドーロテクニックという25分(集中)5分(休憩)を繰り返すという方法があるけど、これも自分に合った作業時間と休憩のバランスをいろいろ実験してモニタリングして決める。私は15分5分を繰り返していた。

 

ケアレスミス対策】

「ぜったい次はミスしない!」みたいな精神論はまったく役に立たない。

ミスはするものと思い、どうやってミスを試験時間内に修復するかを考える。

自分のミスに特化したミスノートを作成し、見開き左のページにその日やらかしたミスについて書き、左のページに対策を書く。模試や試験前などに見返しておく。

(例)自分が書いた1bという字を16と読み違えて途中から計算していた。

→bをブロック体でなく筆記体で書く。

 

【復習の仕方】

基本的にはエビングハウス忘却曲線をベースにしているが、詳しくは大学受験勉強マニュアル各論編を参照すること。

 

【暗記編】

「書いて覚える」か「読んで覚えるか」は特に重要ではない。重要なのは、覚えたいものをその都度アウトプットしているか。アウトプットしてみると、どこまで覚えててどこからあやふやなのかがはっきりする。その日勉強した内容を、トイレに行くたびにトイレの中で想起する。お風呂の中で想起する。道を歩いているときに想起する。布団の中で想起する。「〇〇に重要な4つの条件ってなんだったかな?あれ、1つ思い出せない」と、とにかく想起する。ただし布団の中で想起することで不安が生じるようなメンタルなら、寝る前はやめておこう。

 

「初頭効果」と「新近効果」

たとえば、100個の英単語を連続して片っ端から覚えようとしてみる。すると、最初の5つと最後の5つは覚えてたけど、他はあやふやだったという現象が生じる。このように最初と最後以外はあまり覚えられないという記憶の性質があるのだから、たくさんの単語を連続して覚えようとするのは得策ではない。例えば20個の英単語について同じことをしたとして、やはり最初と最後の5つのみを覚えていたとすれば、単純に計算して前者は1割、後者は5割の定着率となる。もちろんこんなに単純にはいかないが、暗記物をだらだらと長く連続してやるのは要領が悪いことがわかる。暗記物はむしろ、隙間時間に少しずつやるのがよい。ちなみに単語は、1単語1単語ばらばらに覚えるのでなく、文章で覚えた方が忘れにくい。

 

【優先順位】

自分の受ける大学の過去問の直近数年分の問題を項目に分ける。

例えば数学だったら、微積が5年出題されていたら、微積(5)というふうに。以下同様に、

確率(5)

ベクトル(4)

数列(4)

1次変換(3)

三角関数(2)

指数対数(2)

平面幾何(1)

整数(1)

こう見ると、この大学では微積、確率が頻出で、整数はほとんど出ないと分析できる。

もし翌年から運悪く違う先生が受験担当をすれば、これは無効になってしまうけど、それは他の人も同じ。

次に、自分の得意苦手についても同じように点数をつけてみる。

その結果、例えば次のようなマトリックスが出来る。

 

①   頻出かつ苦手

 

微分積分、数列、一次変換

②   稀出かつ苦手

 

整数

③    頻出かつ得意

 

確率、ベクトル

④    稀出かつ得意

 

平面幾何、三角関数、指数関数

 

この場合、①が優先順位が高い。毎日できるだけ早めに手を付ける。その日の早いうちに優先順位の高いものを先に手をつけておけば、その日1日かなり気持ちが楽なのでおすすめ。そして、④は優先順位が低いので、時間がなければほとんど手を付けなくてもいい。②と③のどちらを次に優先するか。これは、②を優先しておく。③はしばらくやらなくてもいい。③をやるタイミングは、体調のあまりよくない日、スランプの日。あえて得意なもの、自分にとって楽なものは、逆境時にとっておく。

【得意なものを伸ばすか、苦手なものをがんばって得意と苦手の差を埋めて平坦にするか】

これは志望校の特徴による。例えば私の志望大学は、どの科目も取り立てて難易度の差がない学校だったから、こういう学校を志望するなら、苦手なものを徹底的にやって、得意なものはほっておいて、平坦な成績にする。ところがもし、英語が難しくて、配点も高いところなら、他はほっておいてでも英語に力を入れる。つまり、パズルのピースのように、とがっているところに合わせるように自分もとがらせたりして、志望校に形を合わせていく。でもたいていは得意なものをそれ以上に得意にすることの方が難しいので、苦手なものを底上げしたほうがよい。得意なものは、自分の不調日にとっておく。 

 

【模試の活用】

成績の悪かったときの模試は、宝の山である。自分の受験に関係ない分野を除いたすべての点を落とした箇所を分析。ミスによるものかわからなかったものか。それぞれ「〇〇とすべき箇所で、〜について見落としていたため解けなかった」などと敗因を言語化しておく。

 

【試験中の時間配分】

これも自分の傾向をモニタリングして知っておく。だいたいの傾向で最初の15分は緊張のため集中力低め、そこからエンジンがかかって、最後の15分も焦りから集中度低めという場合、集中力の低い最初と最後の15分には集中力に左右されない類の問題を解く。

マークシートは、最初からぐりぐり塗らず、ちょんちょんと印をつけるのみ。これはずれた時に消しにくいから。もし急に緊張が高まりパニックを起こしそうになった時などに、今までちょんちょんしていたところを丁寧に塗っていく。単純作業をしていくうちに落ち着くから。でも、速読速解を極めてしまえば、試験で緊張するということはまずなくなる。

 

マークシート文系科目対策】

英語や国語などの選択問題は、あくまで心理戦。自分の好みで選んではいけない。選択肢の正しい文章、間違った文章を分析する。正しい選択肢は、なんとなく地味で魅力がない。間違いの選択肢は、ほとんどもっともらしいことが書いてあるけど、よく読むと、どこかが言いすぎてたり、ちょっとだけ違う要素を入れてたりする。なんとなく整った魅力的な選択肢ほど要注意。選択肢の作り方には特徴があるから、どんなふうに正解以外の選択肢が作られているか、分析して言語化しておくといい。

 

【メンタル対策】

緊張してきたら、「ドキドキしてる」というのを「ワクワクしてる」と言い換えてしまえば、脳は単純なのでワクワクしてくる。それでもその状態がつらければ、ゆっくり4秒吸って8秒吐くというのを繰り返す、ストレッチをする。まぁ「てげてげで」ね。(じいちゃんの口癖)

 

では、甥っこよ、健闘を祈る。

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